|
手掛かりは水素化遷移金属に潜む未開拓の物性だった!
|
小島 英夫 著
2005年 8月19日発売
A5判
176ページ
定価 \1,995(本体 \1,900)
|
|
ISBN978-4-7775-1153-2 C3042 \1900E
|
 |
「常温核融合」現象が、当初の“発見者”であるフライシュマンらの仮定したように、単に固体中での重陽子と重陽子の核融合確率が自由空間での値より何桁も大きくなる現象だとすると、1989年以来今日までに蓄積されてきた実験データの多くはまったく理解できません。ですから、この現象のメカニズムについては、彼らの仮定にとらわれずに根本的に考え直すことが必要です。この現象を解く一つの足場は、本書でその端緒を示すように、固体中の中性子の性質を研究する道です。「水素化遷移金属」という特殊な固体の性質は、100年の研究の歴史にもかかわらず、いまだ未知の領域を含んでいます。「常温核融合がその性質の一部を明らかにしているのではないか」「中性子の固体内での状態という未開拓の物性がそこに潜んでいるのではないか」というのが、著者の立場です。そして実際に研究した結果は、予想に違わない成果を生みました。
本書を読めば、この現象が新しい科学を探る手掛かりを与えていることが分かるでしょう。
|
|
| ■ 主な内容 ■ |
|
序文
はじめに
| (a) 元素記号、核種、放射線など | (b) エネルギーの単位 |
| (c) 長さの単位 | |
| 参考文献について | |
| [1.1] 最初の実験 | [1.2] フライシュマンたちの実験 |
| [1.3] フライシュマンたちの実験の検証 | [1.4] ジョーンズたちの実験 |
| [1.5] スキャンダル | [1.6] 軽水素系での実験 |
| [1.7] 事実と真実 | |
| [2.1] 実験はどのように行なわれるか | [2.2] 常温核融合現象はどこで、どのように起こるか |
| [2.3] 物理量「χ」を生ずる核反応の数 | [2.4] 核変換 |
| [2.5] トリチウム | [2.6] 中性子 |
| [2.7] 「ヘリウム3」と「ヘリウム4」 | [2.8] 過剰熱 |
| [2.9] ガンマ線の不在 | [2.10] 核変換で生まれる核の安定性効果 |
| [2.11] 現象の起こる頻度の逆ベキ法則 | [2.12] 定性的再現性 |
| [2.13] 常温核融合現象の実験事実のまとめ | |
| [3.1] 困ったときはモデルを使おう | [3.2] TNCFモデル |
| [3.3] 「TNCFモデル」による常温核融合現象の説明 | [3.4] 固体内での核反応 |
| [3.5] 固体中の中性子の状態 | [3.6] CFマター |
| [3.7] 「安定性効果」と「逆ベキ法則」が示す「複雑系の科学」の対象としての常温核融合現象 |
※ 内容が一部異なる場合があります。発売日は、東京の発売日であり、地域によっては1〜2日程度遅れることがあります。あらかじめご了承ください。
|
|
 |

|